プレゼンが伝わるかどうかは聞き手の集中力次第
『誰に何を何の目的で』伝えるかが決まったら次は、プレゼンの構成を考えていきましょう。さて、あなたはプレゼンをする際にどのようなことを重視していますか。プレゼンの中身、話し方、見やすいスライド、どれも大事なことです。
しかし、プレゼンで何より重要なのは、『聞く側の集中力が持続していること』だと思います。どんなに良い内容のプレゼンも聞き手が興味を失ってしまえば、伝わることはありません。つまり、『惹きつけないと伝わらない』=『伝わらないと意味がない』ということです。
そう考えると、数あるプレゼン手法と呼ばれるものは、この『聞き手を惹きつける』ことに主眼を置いたものが多いことに気がつくと思います。プレゼンの主導権はプレゼンターではなく、常に『聞き手側にある』ということなんですね。実は、プレゼン構成の考え方も同じです。
まず、サマリーから!いや、結論から入るのがまとまりやすい!いやいや起承転結の順でしょ!プレゼンの構成手法は数あれど、どれが正解かわからない?そう、思い出してください。
プレゼンの主導権は常に聞き手側にあるんです。『聞き手側がどう感じるか?』を自問自答すれば、プレゼンの内容や聞き手の属性に合わせたプレゼン構成がおのずと見つかります。
1.タイトルコールまでに聞き手の『興味と感心』を掴む
プレゼンは、復活することの無い脱落ゲームだと思います。一度、興味を失い、集中力を無くした聞き手は、途中で復活することはほとんどありません。プレゼンスタート時をピークに、基本的には聞き手は減少していくものだと心得ましょう。そして、最後まで集中力を持続させることのできた聞き手のみに、伝えたいことが伝わっている。そんなイメージです。聞き手の集中力が切れてしまう最初のタイミングは、プレゼンが始まってすぐの段階で訪れます。
プレゼンが始まる前のざわざわとした空間から一気にプレゼンターに注目を集めるのはなかなか難しく、始まる前の雰囲気を引きずったままプレゼンのタイトルコールが始まってしまうケースも少なくありません。そのような空間では聞き手の集中力も決して上がることはなく、せっかく考えたキャッチ―なプレゼンタイトルも聞き手に響かないことになってしまいます。そこで最も重要なのは、『興味・関心』で聞き手を惹きつけ、プレゼンに注目をさせることです。
ここで聞き手を惹きつけることができないと、ここから先の内容の半分も伝わらないでしょう。例えば、アーティストのライブや、大手企業の製品発表会のイベントを思い浮かべてください。いきなりプレゼンが始まったりはしないですよね。司会者がいて場を盛り上げたり、いきなり照明が落とされたり、あたかも今からアーティストが登場すると思わせるようなBGMが鳴り響きます。つまり、タイトルコールの時には、聞き手の誰もが注目をしている状況を作り出しているわけです。
どんな方法でも良いですが、アイノーツプロダクションではプレゼンの最初に必ず、『オープニング』をつけるようにしています。15秒~30秒程度のもので音とアニメーションで聞き手を注目させ、『今から何か始まるぞ』と目と耳で感じさせます。オープニングで一気に聞き手の注目をスライドへ集め、タイトルコールへ持っていく流れをおすすめしております。
2.序盤に聞き手の『共感・同意』を得る
プレゼンは復活することの無い脱落ゲームだと前述しました。プレゼンのスタートに成功したとしても、油断してはいけません。脱落ポイントは序盤に集中しています。なぜか?聞き手は無意識の内に、このプレゼンは『自分にとって聞く価値があるか?』と自問自答しています。
大好きな芸能人のトークショーライブや滅多に会えない有名経営者のプレゼンではない限り、プレゼンの序盤、聞き手はプレゼンターである私やあなたに対して、疑念を持った眼差しを向けていると考えて間違いありません。信頼関係が無い状態では、人は同じ意見を持つ者に安心感を抱くものです。
つまり、『共感・同意』できるかどうかがプレゼンの序盤に限れば、『聞く価値があるかどうか』につながるわけです。想像すればわかりやすいのですが、真っ向から意見が食い違う、今日初めて会った他人の言うことに、聞く価値を見出せる人は少ないはずです。ですので、プレゼンの序盤にインパクトだけを重視して、意見が大きく分かれそうな結論を放り込むのは、余程のプレゼンターの技量が無いと難しいと思います。
逆にそれほどインパクトがある結論であるならば、後々にとっておくのが良いでしょう。また、結論が聞き手の『共感・同意』を一斉に受けられるのならば、出し惜しみせず、最初から投入して聞き手の信頼を得るのも良いですし、サマリー形式でチラ見せして惹きつけるのも良いと思います。
或いは、説明無しには聞き手が内容を理解できないことをプレゼンするケースの場合は、まずは『こんなことありますよね』とあるある事例から入ったり、『これについてどう思いますか?』と疑問や問題提起から入ったりと、聞き手の疑念を少しずつときほぐしながら『共感・同意』を得て、説明に入るパターンが良いでしょう。
どちらにしても、プレゼンの序盤は聞き手から『共感・同意』を得ることに全力を尽くします。プレゼンの内容から『共感・同意』を得られる内容を探して、プレゼン序盤の構成に組み込みましょう。
3.情報に強弱をつけて聞き手に『理解・確認』を促す
伝わるプレゼンを実現するために押さえておきたいコツとして、聞き手に『理解・確認』をしてもらうことです。1時間や2時間もあるプレゼンの中で話した内容を、聞き手にすべて理解してもらうというのは、プレゼンターのエゴですよね。おそらく聞き手が覚えて帰るのは2つか3つ、そんなところだと思います。ですので、プレゼンターは絶対に伝えたいことを3つに絞り込みましょう。
全部伝えるべき重要なことであるのは重々承知です。しかし、ここで絞り込んでください。プレゼンで紹介しないわけではありません。ここでは、絶対に伝えるべきことを3つ選択するだけです。絶対に伝わるようにするコツは、『情報の強弱』と『繰り返し』です。すべての情報を同じ強さで伝えると、聞き手は何が重要なのかわからなくなり混乱を招く要因となり、プレゼンの内容で最も伝えたいポイントがぶれてしまいます。
そのため、伝えたいポイントを絞り込んでインパクトをここぞというポイントで与えるようにすると、もっと伝わるプレゼンが実現できるはずです。プレゼンターが身振り手振りのジェスチャーで、感情表現豊かに語りかけることで聞き手にインパクトを与えても良いですし、アイノーツプロダクションが作成するパワーポイントのアニメーションスライドでインパクトを与える手法でも良いと思います。
4.聞き手にネクストアクションを提示しよう
最後に、聞き手に次の『行動』を提示することを忘れないようにしましょう。多くの場合は、聞き手の『行動』=プレゼンの『目的』なので、忘れることは無いはずなのですが、伝えることだけに一生懸命になってしまい、ネクストアクションの提示が抜け落ちているプレゼンが多く見受けられます。
例えば、商品のプレゼンの場合はご注文先の案内、システム導入やサービスの場合は問い合わせ先やWEBページへの案内でも良いでしょう。『行動』の提示をしないまま終わってしまうと『共有』の場がないため、何となくプレゼンが終わってしまいます。聞き手に次はどうしたら良いのかというネクストアクションを提示することで、聞き手の満足度もアップします。
プレゼンスライド構成の4つのコツーまとめー
- まず、『興味・関心』を惹きプレゼンに注目してもらう
- プレゼン序盤で『共感・同意』をしっかり得よう
- 情報の強弱で『確認・理解』を促そう
- 聞き手に『行動・共有』を伝えるのを忘れずに
ぜひ、制作例ページよりアイノーツプロダクションのプレゼンスライドの構成に注目してご確認ください。お見積りのご依頼・料金のご相談等は、E-mailまたはサイト内にあるお問い合わせフォームより受け付けております。
お役立ちコラム
- パワーポイントスライドの作成を開始する前にやるべき3つの作業
- パワーポイント作成をアイノーツプロダクションに外注する3つのメリット
- パワーポイントスライドをデザインする3つのメソッド
- プレゼン用スライドをデザインする際におすすめする2つの手法
- 伝わるプレゼンを実現するスライド構成の4つのコツ
- パワーポイントのスライド作成を外注する時に決めておきたいこと
- 伝わるプレゼンスライド作成のためにアニメーションを取り入れよう
- 効果的なパワーポイントアニメーション作成のための3つのメソッド
- パワーポイントは動画制作ツールの世界へ
- パワーポイントで動画制作をする3つのメリット
パワーポイントのスライドを外注するならアイノーツプロダクションへ
会社名 | アイノーツプロダクション合同会社 inotes Production LLC. |
---|---|
所在地 | 〒813-0017 福岡県福岡市東区香椎照葉3丁目2番2号 |
連絡先 | TEL / 092-692-8442 E-mail / info@inotes-pro.com |
URL | https://inotes-pro.com |